奇跡と退屈

PROLOGUE

小説を読み終えて本を閉じたとき、
音楽が聴きたくなる。

あの喪失感にも似た余韻に、
全身でぼんやりと浸っていたい。

小説は余韻を残し、
音楽は余韻を膨らませる。

映画『ジョゼと虎と魚たち』で、
くるりの『ハイウェイ』が流れたとき
これまでの場面が鮮やかに甦えるように。

夜眠る前にラジオから流れる曲が
その日の出来事を回想させるように。

素敵な小説に、
ぴったりなエンディングソングを。

小説の余韻を音楽でカタチに残すことで、
プレイバックするたび、
小説のなかの、あの街へ、あの主人公のもとへ
何度も連れ去ってくれる。

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